2023年3月の記事一覧

令和4年度 卒業証書授与式

【校長式辞】※抜粋

 私は、この1年間、みなさんに表現方法は変えながらも、機会あるごとに伝えてきたことがあります。

  一 「どの人にも可能性があること」

  二 「目標をもつことの大切さ」

  三 「準備や努力することの大切さ」  です。

 すでにみなさんは、学習や部活動、行事などをとおして、目標をもち、準備すること、努力することの大切さを学ぶことができたと思います。

 これからは、地域で共に育った仲間と別れて、一人ひとり異なる自分の夢に向かって突き進むことになりますので、目標はもちろんのこと、周囲に流されずに準備し、努力できる強い意志が、これまで以上に必要になってきます。

 目標を実現させる秘訣は、悲壮感の漂う努力ではなく、自分がどこまでできるか、ワクワク感をもってチャレンジする積極性をもつこと、励まし合える仲間をもつこと、サポートしてくれる全ての人に、感謝の気持ちをもつことだと考えています。

 これから、辛いことや苦しいことはあると思いますが、それらは、みなさんが成長するために絶対に必要な壁だと思います。もし壁に出会っても、必ずサポートしてくれる人がいますので、中学校生活をエネルギーとして、自信をもって、突き進んでほしいと思います。

 

【在校生代表 送ることば】 ※抜粋

 今、みなさんと過ごした中学校生活を振り返ると、いつも私たちの先頭に立ち、力強く引っ張ってくれた頼もしい姿が、次々と思い出されます。先輩たちは、生徒会スローガン「無限」を掲げ、日常の学校生活、部活動、行事と、どんなことも自分たちの個性を発揮し、私たちが持つ可能性を引き出そうと、たくさんのアイディアを出し、工夫して取り組んでくださいました。

 コロナ禍で時間や集まりの制限がされる中、いつの時も先輩たちは、できないと消極的になるのではなく、どのようにしたら前中の伝統を受け継いでいけるのか、今できることは何かを考えながら行動していました。急な制限で、予定した取り組みが思うようにできず、悩み、苦しみながらも努力し、前に進んできた3年生の姿を私たちは知っています。達成するまでの過程を大事にし、取り組む、その背中から私たちは、多くのことを学ばせていただきました。

 先輩方は、私たち在校生の誇りです。先輩方と共に過ごしたこの時間は、私たちの宝物になりました。ここから、3年生のような、個性豊かで優しく、頼もしい先輩を目指し、私たち在校生は、一丸となって頑張っていきます。そして、先輩方がつないできた前沢中学校の良き伝統を、私たち一人ひとりが受け継ぎ、さらに飛躍させていきたいと思います。

 

【卒業生代表 決意の言葉】 ※抜粋

 仲間と共に過ごした3年間を思い返すと、本当にあっという間で、何気ない毎日の1コマ1コマがとても充実していた3年間だったと感じます。時に悩み、立ち止まり、立ち上がって、仲間と支え合いながら、笑い、歩んだ日々でした。その一方で、新型コロナウイルス感染症により、様々な行動が制限された3年間でもありました。しかし、制限されたからこそ、みんなが1つの目標に向かって協力し、創り上げてきた伝統は、かけがえのない価値ある財産となりました。

 先日行われた花を贈る会では、私たちから後輩へ伝統の継承を行いました。「先輩として、何を後輩たちに引き継ぐのか」を考え、練習しました。在校生のみなさんには、様々な場面で支えてもらい、本当にありがとうございました。

 先生方には、私たちが悩んでいるとき、共に考え、指導してくださり、心から感謝しています。私たちの思いに寄り添い、サポートしてくださったおかげで、ここまで歩んでくることができました。本当にありがとうございました。

 そして、毎日を不自由なく送ることができたのは、いつも一番近くで見守り、支えてくれた家族のおかげです。不安定な気持ちを受け止め、我慢強く見守ってくれたからこそ、今の私たちがあります。面と向かってありがとうが言えない私たちですが、心の底から感謝しています。ありがとうございました。

 もうすぐ私たちは、自分の道を選んで歩いていきます。この学び舎で私たちが出会えた奇跡、この前沢の地で成長し、共に歩んできた仲間との絆を大事に紡ぎながら、成長していきたいと思います。

  

  

  

  

復興教育講演会

「3.11」を2日後に控えた、本日、「復興教育講演会」を行いました。今年度は、本校生徒指導主事の伊藤孝義先生が講師を務め、震災時に勤務していた宮古市の当時の状況やこの震災を経験して考えたことなど、映像を交えながら、体育館に集まった3年生に対いて、先生からの最後の授業として、熱く語りました。3年生は、時にはうなずきながら、真剣に話を聴き、伊藤先生の想いを受け止めていたように感じました。