2024年3月の記事一覧

第61回卒業証書授与式

【式 辞】(抜粋)

 中学校生活の大半は、感染症防止のため、マスクと共に過ごした日々となりましたが、皆さんは、前向きに考えて行動し、たくましく成長してきました。特にも、最高学年となった今年度は、コロナ禍前の前中に思いを馳せ、自分たちが伝統を途切れさせず引き継いでいく決意を示し、前中生としてのあるべき姿をイメージできる「これぞ前中」のスローガンを掲げました。そのスローガンどおり、有言実行を実践して全校をまとめ、前中生を鼓舞し、常に堂々たる振る舞いで全校の模範となり、素晴らしい足跡をたくさん残してきました。時間が経過した今でも、その時々の皆さんの躍動する姿、一生懸命な姿が鮮明によみがえってきます。

 私は、目標を実現させる秘訣は、自分がどこまでできるか、ワクワク感をもってチャレンジする積極性をもつこと、励まし合える仲間をもつこと、サポートしてくれる全ての人に感謝の気持ちをもつことだと考えています。具体的には、自分の周りの出来事に対して、常に「ありがたい」「ありがとう」という感謝の気持ちをもち、苦しいときには「なんとかなる」「やってみよう」といった前向きの考え方を大切にして取り組んでいくことです。

 これらは、幸せを引き寄せる4つの因子と呼ばれていますので、ぜひ実践して、自分も周囲の人も幸せにできるよう、そして「未来はもっと眩しい」「未来はきっと眩しい」と信じて、自信をもって突き進んでほしいと思います。

 

【送 辞】(抜粋) 在校生代表  小野寺 唯奈

 こうして先輩方の姿を目にしておりますと、数々の思い出が溢れんばかりに浮かんできます。生徒会スローガン「これぞ前中」を掲げ、様々な場面で先頭に立ち、私達の手本となってくれた先輩方。前中生の、前中生による、前中生のための前沢中学校を創り上げる姿を、在校生に示してくれました。

 日常生活でも私達の手本となってくれました。あいさつ、整列、心構え。そして、どんな困難にもくじけることなく、ただひたすら、先へ先へと進み続ける姿。辛いこと、苦しいことも、たくさんあったと思います。でも皆さんは、それを感じさせないくらい、いつも前向きで、何事にも一生懸命取り組んでいました。皆さんは、私達の誇りであり、共に過ごしたこの時間は、一生の宝物です。皆さんのような、強く、優しく、温かい心を持った先輩を目指し、在校生一丸となって、頑張っていきます。

 

【答 辞】(抜粋) 卒業生代表  菅原 凌  

 3年前、コロナ禍の中、1年生だけで行われた入学式に、戸惑いと不安を感じながらの中学校生活のスタートでした。あれから3年、在校生の皆さん、先生方、家族と、私たちを支えてくださった大勢の方々に見守られ、この卒業式が行われることを、心から嬉しく思い、感謝の気持ちでいっぱいです。

 今日の卒業を迎えることができたのは、先生方が私たち一人ひとりに真剣に向き合ってくださったおかげです。気が緩んでいるときには厳しくしかってくださり、悩んでいるときは、とことん話を聞いてくれました。そして、最後まで私たちを信じ、やさしく背中を押してくれました。そんな先生方に心から感謝しています。

 春から、私たちは、自分で決めた進路に向かって新たな一歩を踏み出します。「この3年間で、マスクの下に隠れた友達の喜び、苦しみ、悲しみに、どれだけ気づいてあげられただろうか。マスクがなければ、もっともっと、仲間と喜びも悲しみも分かち合い、心を通わせることができたのではないか」と考えることがあります。高校では、新しい仲間と心を通わせ、人としてさらなる成長を遂げていきたいと思います。今日まで私たちを支えてくれた在校生の皆さん、ご指導していただいた先生方、大切に育ててくれた両親や家族に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 私たちは、ここからさらに大きくなることを誓います。

復興教育講演会

3月11日(月)、東日本大震災から13年目の本日、「復興教育講演会」を行いました。今年度は、千葉賢一校長が講師を務めました。陸前高田市出身の校長先生は、震災当時、自宅から通える学校に勤務していました。津波により一変した街の様子、自身が体験したことや震災を経験して考えたこと、私たちに伝えたいことなどを、スライドを織り交ぜながら、熱く語りました。生徒は、時にはうなずきながら真剣に話を聴き、校長先生の想いを受け止めていました。14時46分には、震災による犠牲者の方々へ、全校で黙とうを捧げました。